認知科学って何?
認知科学は、心理学・脳科学・言語学などの知見をもとに、
人間の"心の働き"を科学的に解き明かそうとする分野です。
むずかしく聞こえるかもしれませんが、
扱っているテーマはとても身近です。
同じ出来事でも人によって感じ方が違うのはなぜか?
わかっていても行動を変えられないのはなぜか?
自分でも気づかないうちに同じパターンを繰り返してしまうのはなぜか?
こうした「日常の中の不思議」に、
科学の視点から向き合ってきたのが認知科学です。
カウンセリングやコーチングでは、この認知科学の知見を土台に、
あなたの「感じ方・考え方のクセ」に一緒に目を向けていきます。
まずは、その仕組みを一緒に見ていきましょう。
なんで、こんな気持ちになるんだろう。
同じ出来事なのに、ひどく落ち込む日と、なんともない日がある。
同じことを言われたのに、傷つく人と、気にしない人がいる。
「自分の感じ方っておかしいのかな」
「もっとうまくやれればいいのに」
そう思ったことが、一度くらいはあるのではないでしょうか。
じつは、感じ方の違いには理由があります。
それが、認知の仕組みです。
"認知"とは、世界の見え方の
フィルターのこと。
例えば、上司から「ちょっといいですか」と声をかけられたとします。
「何か怒られるのか」とドキッとする人もいれば、
「相談事かな」と気軽に受け取れる人もいる。
声のかけ方はまったく同じなのに、感じ方はまるで違います。
その違いを生み出しているのが、心の中にあるフィルター(=認知)です。
出来事
認知
感情/行動
私たちは、出来事をそのまま受け取っているわけではありません。
これまでの経験や記憶を通して「解釈」し、それに反応しています。
あなたの中に、
どんなパターンがありますか?
心のフィルターは、人それぞれ異なります。
そして多くの場合、気づかないまま繰り返されているパターンがあります。
「完璧にできなかったら、やった意味がない」
「きっとあの人は、私のことを怒っている」
「どうせ自分には、うまくできない」
「断ったら、嫌われてしまう」
思い当たるものは、ありましたか?
これらは、性格や意志の問題ではありません。
これまでの経験の中で、自然と身についた心の反応パターンです。
だ から、「またやってしまった」と自分を責める必要はないのです。